【背景】
犬を飼うことは運動レベルや社会的サポートの増加に関連しているが、それらはどちらも心血管イベント後の予後を向上させる。一人暮らしの人も犬を飼うことで人との交流の代わりとなったり、運動のモチベーション向上に寄与するかもしれない。
【方法と結果】
Swedish National Patient Registerを基に急性心筋梗塞(AMI)、虚血性脳卒中発症患者と犬の飼育割合、発症後の死亡要因と再入院した患者とその理由などを調べた。調査モデルは社会経済状況、健康、年齢、婚姻状況、子供の有無、居住地域、収入などを基に調整している。
犬を飼っている人はAMI入院後の死亡リスクが有意に低かった。虚血性脳卒中での入院後の患者も同様に犬を飼っている人で死亡リスクが有意に低かった。さらに、犬を飼っている人は脳卒中の再発で入院するリスクも低かった。
【結論】
心血管イベント後の予後の改善と犬を飼うことの関連が証明された。潜在的交絡要因は多数調整済みではあるが、喫煙など未測定の交絡因子はまだ残っている可能性はある。
犬を飼うと脳卒中の再発が減る可能性がある
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