三軸圧縮実験(さんじくあっしゅくじっけん)は、材料の力学的な特性を評価するために広く使用される実験方法です。この実験は、土木工学、岩石力学、地質学、地震学など、様々な分野で重要な役割を果たしています。
この実験では、試験体は三方向から均等な力がかかるように配置されます。三軸実験機と呼ばれる専用の装置を使用し、試験体に一定の荷重をかけることで、材料の変形と破壊特性を研究します。
三軸圧縮実験の主な目的は、以下の点を理解することです。
応力とひずみの関係:試験体に加わる応力とその応力に対するひずみの関係を調査します。これにより、材料の強さや弾性特性を評価します。
破壊特性:試験体の破壊までの挙動を観察し、破壊特性を分析します。破壊点やクラックの発生についての情報が得られます。
圧密特性:土木工学や地質学の分野では、土や岩の圧密特性を評価するために三軸圧縮実験がよく用いられます。材料の圧密過程を理解することで、建築や地盤の安定性を予測するのに役立ちます。
この実験は、詳細なデータを収集し、数値モデルの構築や工学的設計に応用されます。特に地盤の安定性や地震による構造物の耐久性を評価する際には、三軸圧縮実験の結果が重要な情報源となります。
三軸圧縮試験(CU)の結果をまとめる為に、作成したワークシートです。
現時点では試験数10(モールの円を30個描けます)を重ねて回帰線を引けます。
円の接線の回帰直線と、x座標がσ3、y座標が円の1/3の位置の点の回帰直線を描くことが出来ます。
当然ながら、回帰直線に用いる/用いないという判断も出来るようにしています。
下図では赤い円は用いていません。
なお、上図では強度増加率を求めるため、回帰直線が原点を通るようにすこしズルをしていたりします。