13位:ススキのホテル殺人事件-2023年
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ススキのホテル殺人事件は、2023年7月1日に札幌市すすきのにあるホテルで発生した猟奇殺人事件です。この日、ホテルの一室で首が切断された男性の遺体が発見されます。死亡解剖の結果、死因は背後から刺されたことによる出血性ショックで、殺害後に首を切断されたことがわかりました。
7月24日に、同市に住む29歳の田村瑠奈という女性が事件の犯人として逮捕されます。さらに両親も殺人を手伝った疑いで逮捕されました。犯行は田村瑠奈が単独で行い、父親が送迎などの協力をしていたことがわかっています。
頭部は田村家の浴室にあり、一部は引きちぎられていたとのこと。そして、皮膚の一部は洗濯物のように干されていました。さらに自宅では、田村瑠奈が頭部を陵辱する様子を撮影したビデオも発見されます。映像をみた捜査員は、あまりの猟奇性からしばらく食事も摂れませんでした。
田村瑠奈は、カッターでクラスメイトを追いかけ回すなど、幼少期から奇行が見られました。小学校高学年から不登校になり、精神的な疾患などから働いていた様子は見られません。被害者の男性とはクラブで面識があり、トラブルになっていたようです。
田村瑠奈は取り調べで、「自分の中には別の何人もの人格がある。その中の一人がやった」と話しています。2023年11月現在、田村瑠奈は責任能力があるのか判断するため、鑑定留置に入っています。裁判は長期化が予想され、この事件の注目は今後も集まるものと予想されます。
12位:名古屋妊婦切り裂き殺人事件-1988年
名古屋妊婦切り裂き殺人事件は、1988年3月18日に名古屋市中川区のアパートの一室で起きた猟奇殺人事件。この日、臨月の妻が殺害されているのを、帰宅した夫が発見します。首はコタツのコンセントで締められ、腹部は鋭利な刃物で切り裂かれており、足元で生まれたばかりの男の赤ちゃんが泣いていました。
現場は血の海となっており、妊婦のお腹には胎児の代わりに電話の受話器、ミッキーマウスのキーホルダーが入っていました。赤ちゃんは、お腹を切り裂かれた時の傷や低体温症などで命の危険があったものの、無事に一命を取り留めています。夫と生き残った男の子は、後にハワイに移住しました。
医療関係者や少年、果ては異常性に目覚めた強盗犯。現在に至るまで、多くの犯人像が唱えられてきましたが、そのすべてが確証に至ってはいません。妊婦を切り裂いた傷も、帝王切開の術式とは大きく異なっており、医療関係者が犯人という説も薄くなりました。
事件当初は顔見知りの犯行として夫も疑われていました。しかし妊婦の殺害推定時刻には、夫は勤務先にいたため、アリバイは成立しています。さらに、事件の直前には不審な男がうろついていたことも発覚。一気に外部犯の可能性が強まりました。
妊婦のお腹を切り裂いて胎児を取り出す。この猟奇的な事件は日本中を震撼させ、愛知県警は40000人もの捜査員を投入しました。しかし事件解決には至らず、2003年に時効を迎えています。
11位:井の頭公園バラバラ殺人事件-1994年
井の頭公園バラバラ殺人事件は、1994年4月23日に三鷹市にある井の頭恩賜公園で発覚した猟奇殺人事件。清掃員が、公園内のゴミ箱に人の足首が捨てられていることを発見し事件は発覚。公園一帯の捜索により、27個に切断された遺体が7箇所のゴミ箱に捨てられていることがわかりました。
遺体は臓器や関節を無視して20cmの大きさに切断されており、血液は一滴残らず抜き取られていました。遺体は全体の⅓しか発見されず、頭部や胴体の大部分は現在に至るまで行方不明です。既にゴミ収集車に運ばれ、処分されたと考えられています。
被害者は近所に住む一級建築士の男性と判明します。暴力団や宗教団体が犯人とされましたが、彼が犯罪に関与した事実はありませんでした。近所には瓜二つの容姿をした露天商の男性が住んでおり、彼は某国の工作員とトラブルに遭っていたとされます。
つまり被害者男性は勘違いで殺害された可能性があります。犯行手口の手際の良さから、犯人がプロの犯行であることは間違いありません。仮に工作員が犯人であるなら、犯人の確保は絶望的です。
ネットでは話題になる事件ですが、3日後に264人の死者を出した中華航空140便事故が起きており、報道の扱いは小さいものでした。その後も懸命な捜査が行われるものの、多くの謎を残したまま、2009年に時効が成立しています。
10位:長岡京ワラビ採り殺人事件-1979年
長岡京ワラビ採り殺人事件は、1979年5月25日に京都府長岡京市の山中で発覚した猟奇殺人事件。この日、近所の竹山にワラビ採りに来ていた32歳の主婦と43歳の主婦の遺体が、山頂で発見されます。32歳の主婦は50ヶ所以上も殴打され、背中に包丁が刺さっていました。
43歳の主婦も30ヶ所以上殴打され、体内から犯人と思われる体液が発見されます。ポケットからは「オワレている たすけて下さい この男の人わるい人」と走り書きしたレシートが見つかり、2人が懸命に逃げていたことがわかります。複数の容疑者が浮上しますが、有力な証拠はなく、1994年に時効が成立しました。
事実かは不明ですが、この事件には続きがあります。事件から5年後、長岡京市に住む主婦がメッタ刺しにされ、布団を巻かれて放火される事件が起きました。殺害された主婦は殺害された主婦と友人で、事件当日は急用で先に下山したとされています。
犯人は通り魔的に主婦を狙ったのか、はじめから3人を標的にしていたのか、謎は深まるばかりです。
9位:パリ人肉事件-1981年
パリ人肉事件は、日本時間1981年6月11日にパリで発生した猟奇殺人事件。留学生の佐川一政32歳は、同じく留学していた25歳のオランダ人女性を自宅に呼びカービン銃で殺害。死姦後に遺体の一部を生のまま食べています。
さらに佐川一政は遺体を写真で撮影後、遺体の一部をフライパンで食べています。残った遺体を処理しようとしていたところを目撃され、間もなく逮捕されました。佐川一政は心神喪失で無罪となり、帰国後に東京の精神病院に入院します。
彼が不起訴になったのは、フランス警察が1歳の時に患った腸炎を脳炎と勘違いしたという説が濃厚です。遺体を食べたのは、精神病ではなく人格障害の影響が大きく、実際は刑事責任を問われるべき案件でした。
佐川一政は小説家や講演などで多忙な日々を送るものの、2001年には仕事もなく闇金にも手を出します。2013年には脳梗塞で倒れ、2022年11月24日に肺炎を患い73歳で亡くなりました。
8位:東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件-1988年
東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件は、1988年から翌年にかけて起きた猟奇殺人事件。犯人の宮崎勤は、埼玉や東京で4人の幼女を誘拐して殺害します。彼は被害者の家族の家に、殺害して焼いた人骨片と歯を入れた段ボールを置くなどの猟奇的な犯行を繰り返しました。
4件目の犯行では殺害した遺体をビデオで撮影し、ノコギリで頭部と両手首と足首を切断。遺体を宮沢湖霊園に放置しました。1989年7月23日に幼女にわいせつな行為をして逮捕され犯行を自供し、事件から17年を経た2006年に死刑が確定しました。
宮崎勤の部屋には、6000本以上のビデオが見つかり、オタクが世間からバッシングされる要因となります。彼は小児性愛者ゆえに犯行を行ったと考える人もいますが、大人の女性に相手にされない欲求を満たしていただけという説も濃厚です。
宮崎勤は2008年6月27日、死刑確定からわずか2年で刑が執行されます。最期の言葉は「あのビデオ、まだ途中だったのにな」というものが有名ですが、デマの可能性も高いです。
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7位:大阪連続バラバラ殺人事件-1985年
大阪連続バラバラ殺人事件は、1985年から1994年にかけて大阪市で起きた猟奇殺人事件。犯人の鎌田安利は、妻と死別してから西成区に住み着き、興味を持った女性をアパートに連れ込み殺害。逮捕までの9年間に5人の女性が犠牲になり、うち1人は小学生でした。
鎌田安利は遺体の発覚を恐れ、3つの事件で遺体をバラバラにしてヒノキ林などに遺棄しています。2件目のバラバラ殺人事件が発覚した時、鎌田安利は「怪人22面相」の名前で警察に挑戦状を送ります。
3年目の小学生を殺害した際は、家族に身代金3000万円を要求。やがて鎌田安利は1995年に窃盗で逮捕されて指紋を採取されますが、過去の挑戦状と指紋が一致します。
鎌田安利は、未だ知られていなかった1件目の事件を含めた5件の犯行を自供。刑事裁判で一転して無罪を主張するものの、数々の証拠が決め手となり、2005年に死刑が確定し、2016年に刑は執行されました。
6位:埼玉愛犬家連続殺人事件-1993年
埼玉愛犬家連続殺人事件は、1993年に熊谷市で発覚した猟奇殺人事件。ペットショップのアフリカケンネルを経営する関根元と妻の風間博子は、トラブルとなった客や仲介役を務める暴力団関係者、従業員の母親ら4人を殺害します。
関根元は遺体処理を「ボディを透明にする」と話していました。遺体をサイコロ状にカットし、骨はドラム缶や衣類と共に灰になるまで焼却。それらは山林などに遺棄されました。
「遺体なき殺人」の立証は困難を極めるものの、事件に加担した山崎という男の供述で、遺体の一部や被害者の遺留品が発見されます。関根元と風間博子は1995年2月に逮捕され、2009年に2人の死刑が確定。山崎には3年の実刑判決が下りました。
なお、山崎は関根元の遺体処理の手際の良さをみて、過去にも殺害経験がある事を確信しています。実際、関根元の周りでは少なくとも3人の行方不明者がいます。関根元は2人の事件の関与を認めますが、遺体は既に見つからないまま。2017年に関根元は病死しており、事件の真相は闇の中です。
5位:座間9人殺害事件-2017年
座間9人殺害事件は、2017年10月30日に座間市で発覚した猟奇殺人事件。白石隆浩はTwitterで「首吊り士」を名乗り、自殺願望のある女性をアパートに連れ込み絞殺する手口を繰り返します。
8月22日から1週間に1人のペースで8人の女性を殺害し、女性と面識のあった男性1人の9人を殺害しました。白石隆浩は殺害した女性を死姦し、解体した遺体を自室のクーラーボックスなどに保管していました。
逮捕された時、アパートには8つの箱があり、9人の頭部や240本の骨が見つかります。部屋は異臭が立ち込めていましたが、白石隆浩は平然と生活していました。
白石隆浩がメディアの取材に応じた時、仮に外に出られたら「女性と性行為がしたい」と答えています。つまり彼が自殺ほう助を行ったのは、性欲を満たすため。本当に自殺を望んだ女性は1人もいなかったと答えています。彼は2021年に死刑判決が確定し、その時を待っています。
4位:神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇事件)-1997年
神戸連続児童殺傷事件は、1997年2月から5月にかけて神戸市で起きた猟奇殺人事件。3ヶ月の間に5人の小学生が殺傷され、2人が死亡し3人が重軽傷を負いました。
5月27日には、中学校の校門に切断された男児の頭部が放置され、口には「酒鬼薔薇聖斗」の名で犯行声明文が挟まれていました。犯人の東慎一郎は当時中学2年生。幼少期から動物を殺すことに快感を覚えており、ついに人を殺すことに興味を持ちました。
東慎一郎は男児の首を切断した時、校門に首を置いた時に射精しています。さらに殺害した男児を作品と呼ぶなど、生まれながらのサイコパスです。彼は6月28日に逮捕され、10月に医療少年院に送致されました。
3位:世田谷一家殺害事件-2000年
世田谷一家殺害事件は、2000年12月30日夜中に起きた猟奇殺人事件。この地に住む一家4人が何者かに殺害されていることを、翌日に親族が発見します。8歳の娘は首や顔を何箇所も刺され、6歳の息子は絞殺されるなど、幼い子供達も残忍な方法で殺害されました。
犯人は4人を殺害後も異常な行動をとっています。冷蔵庫にあるアイス4個をスプーンも使わずに食べ、トイレで大便もしています(しかも流さず)。1階にあるパソコンを触り、自宅にあるさまざまな書類をハサミで切り、浴槽に投げ込みました。
事件を起こしたなら、証拠を残さずに現場から立ち去りたいもの。一連の異常行動から、犯人は外国人という説も浮上しました。自宅に残された犯人のDNAは「日本人に少ない型」と鑑定されており、外国人説を裏付ける理由の1つです。
しかし本当に犯人が外国人なら、すでに国外逃走している可能性もあります。すでに事件から20年以上が経過しているため、犯人を見つけるのは容易ではないでしょう。
2位:女子高生コンクリート詰め事件-1988年
女子高生コンクリート詰め事件は、1989年11月25日から発生した猟奇殺人事件。この日、不良グループが女子高生を埼玉県三郷市で拉致し、足立区にある自宅に監禁します。不良グループは40日以上にわたり、残虐なリンチを繰り返しました。
そのリンチは凄惨であり、女子高生は1989年1月5日に死亡します。不良グループは遺体をドラム缶に入れ、コンクリートを流し込み、江東区にある埋立地に遺棄しました。後に遺体は発見されますが、脳は½まで萎縮し、傷のない箇所はないほどにボロボロの状態でした。
主犯の4人(は後に逮捕され、主犯格には懲役20年の判決が下ります。4人のうち3人は出所後に再犯で逮捕されており、彼らが反省していないのは明らかです。
女子高生コンクリート詰め事件は、同年に起きた名古屋アベック殺人事件とならび、少年法の改正が叫ばれる契機となりました。
1位:北九州監禁殺人事件-1996年〜2002年
神戸連続児童殺傷事件は、1996年から2002年にかけて北九州市で起きた猟奇事件。主犯の松永太は、内縁の妻である緒方純子をマインドコントロールし、彼女の家族を巻き込む形で支配下におきます。
松永太は家族同士で殺し合いを命じ、知人男性、緒方純子の両親、妹に義弟、さらには姪と甥を殺害させます。遺体の処理も彼らに任せ、遺体はミキサーや鍋で細かくした後に海やトイレに流させています。
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共同生活は4年に及び、2002年に殺害された知人男性の娘が松永から逃亡して事件は発覚。猟奇的な事件の内容から、報道規制がなされています。松永太のマインドコントロールは凄まじく、元幼稚園教諭に子供の殺害を、元警察官に殺害や死体処理をさせています。
2011年に松永太は死刑判決がくだり、緒方純子に無期懲役が下りました。2023年現在、松永太は福岡拘置所に収容中。糖尿病で目が見えず、誰かの支援を受けないと生活ができない状態です。