低歪のウィーンブリッジ発振回路が組めたので、SSB送信機の調整用2トーン発振器を作ります。
現在、使っているのはパソコンでのフリーソフト/WG(ウェーブ・ジェネレータ)です。
送信機がダミーロード負荷なら問題ありませんが、アンテナを繋いだ測定(実動特性?)では微量の回り込みが観測されます。
ですから今回は、AC100Vから切り離されて、引き回しも殆どない電池駆動の発振器を作ります。
実験で得た回路を元に、多少の作りやすさ・使いやすさを考えて見ました。
回路を下に貼って置きます。
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電解コンデンサの容量を少なくして小型にしたり、ゲインコントロールの整流回路の時定数改善?で220kohmを追加していますが、本質的には実験回路と変りません。
2トーンですから当然発振器が2個必要ですが回路は全く同じで、発振周波数を決めるコンデンサの容量を2種類(103/333)にする位です。

2信号を合成するにあたり、色々な回路があり、意見も有るようですがシンプルにこだわりました。
相互変調?を気にしましたが、実際に使って見ると問題無い様です。
2信号のバランス用VRは、どちらかに回し切るとシングルトーン発振器になりますが、VRの中端子が確実にアースに落ちるモノを使わないと確実なシングルトーンになりません。
LEDの回路が多少変ですが、消費電流と電圧降下を期待しています。
乾電池006Pは沢山電流を流すと直ぐ上がってしまいます。
この状態で消費電流は6mA前後ですね!
私的には、ほぼ完璧です(縦軸1目盛は20db)。
現在使用の7MHz/1W/SSB送信機に繋いで2トーンSSB信号を観測しました・・・
灰色の矢印:キャリア信号漏れ・・・-60db
青色:逆サイド(USB)漏れ・・・-60db
白色:マイクアンプの2次歪(fh-fl)・・・-60db以上
赤色:高周波(SSB)の3次歪(IM3)・・・-60db
黄色:同じく5次歪(IM5)・・・-70db以上
最後は送信機の自慢に成ってしまいましたが、アマチュアレベルでは充分に使える2トーン発振器が出来たと思います。